高血圧の薬(降圧剤)には副作用の危険があるので注意
降圧剤の副作用について理解しておきましょう
降圧剤には大きく分けて、以下の4つの種類があります。
1.カルシウム拮抗薬
2.RAS(レニン・アンジオテンシン系)抑制薬
3.交感神経抑制薬
4.降圧利尿薬
細胞内のカルシウムの流入を抑えることで、
血管を拡張する血管を収縮させる「カルシウム拮抗薬」や、
ホルモン“アンジオテンシンU”を拮抗させる「アンジオテンシンU受容拮抗薬」など、
それぞれの薬によって作用の仕方も効果も異なります。
もし、自分が持っている降圧剤がどの系統のものなのかわからないという人は、
かかりつけの医師に確認してみましょう。
降圧剤には副作用の危険がある
どんな薬にも、少なからず“副作用”があります。
もちろん、降圧剤も例外ではありません。
降圧剤の副作用は、その薬の系統や用量、患者の体調によっても異なりますが、
特に多いものは「めまい」や「ほてり」、「頭痛」などです。
また、薬が効きすぎる=血圧が下がりすぎることにより、
倦怠感やだるさ、めまいなどを感じることもあります。
一般的に、副作用は薬の効果が強ければ強いほど大きくなり、弱ければ小さくなります。
(その人の体質や感受性にもよります)
ほとんどの場合、最初は低用量の降圧剤を処方されますので、
医師の注意をよく聞き、用法や用量をきちんと守れば、
重度の副作用が起こる心配はまずないでしょう。
ただし、その薬で血圧が目標値まで下がらなければ、
じょじょに作用の強い薬を使うことになり(もしくは薬の増量)を
回数も1日1回から2回へと増えて、それだけ副作用のリスクも高まります。
通常、1ヶ月〜3ヶ月以内の指導で140/90mmHgまで血圧が下がらなかった場合、
降圧剤の使用が考慮されるようになります。
薬を使い始めると、なかなかやめられません
降圧剤を使い始めた後でも、症状の軽い人であれば、
薬を少しずつ減らしていって、また薬なしの生活に戻れることもあります。
しかし、実際投薬を止めることができる人の割合というのは、
全体の1〜2割程度と、非常に少ないということも心に留めておいてください。
一度飲み始めたら、なかなか止めることのできないのが降圧剤です。
もし高血圧が見つかったら、早期のうちに正しい治療方法を行って、
できるだけ薬のお世話にならないようにしたいものですね。
薬に頼らずおだやかな血圧改善を目指したい方へ