降圧剤の副作用

高血圧薬の併用は危険

高血圧薬の併用は危険

特定の高血圧の治療薬が、特定の抗生物質と一緒に投与されると、

 

 

危険なほど血圧が下がる場合があるという研究結果が報告されました。

 

 

 

カルシウムチャンネル遮断薬と呼ばれる種類の高血圧治療薬を処方されている患者は、

 

抗生物質のエリスロマイシンかクラリスロマイシンを一緒に投与されると、

 

危険なほど血圧が下がって入院するリスクが激増することがわかりました。

 

 

カルシウムチャンネル遮断薬も、長期の薬物療法として最も一般的に使用される薬の一つです。

 

一方マクロライド系抗生物質も最も広く処方されている抗生物質の一つで、

 

エリスロマイシン、クラリスロマイシン、アジスロマイシンがあります。

 

 

 

アジスロマイシンだけはこのリスクの増加が認められませんでした。

 

 

エリスロマイシンは「エリスロシン錠」や「アイロタイシン錠」、

 

クラリスロマイシンは「クラリス錠」や「クラリシッド錠」という製品名でも販売されています。

 

 

カナダのサニーブルック研究所および臨床評価科学研究所の

 

デビッド・ジュアリンク(David M. Juurlink)氏らが、

 

Canadian Medical Association Journal誌電子版に17日付で発表しました。

 

 

この研究者によれば、エリスロマイシンとクラリスロマイシンは、

 

カルシウムチャネル遮断薬を代謝する酵素を抑制して、

 

カルシウムチャネル遮断薬の血圧を下げる作用を増強します。

 

 

しかしアジスロマイシンはこの酵素を抑制しません。

 

この研究では、1994年4月〜2009年3月にカルシウムチャンネル遮断薬を処方された、

 

カナダのオンタリオに住む66歳以上の999,000以上の住人の医療記録を調べました。

 

この期間に、カルシウムチャンネル遮断薬を服用していて、

 

かつ血圧の重度の低下かショックで入院していた

 

7,100人の患者のうち、176人がマクロライド抗生物質を処方されていました。

 

 

分析の結果、エリスロマイシンの処方は

 

低血圧のための入院リスクを5.8倍に増やして、

 

クラリスロマイシンは3.7倍の増加させることを発見しました。

 

 

このリスクを回避するために、

 

「既にカルシウムチャネル遮断薬を投与されている患者に

 

マクロライド系抗生物質が必要な場合は、

 

アジスロマイシンが優先的に使用されるべきだろう」と

 

この研究者は述べています。

 

 

高齢者は、めまいによる転倒や骨折など、

 

血圧の低下による被害を最も受け易いので、

 

この研究は高齢者を対象としました。

 

 

 

重症例では、低血圧は器官から血液と酸素を奪って、

 

ショックと致死的な臓器障害に通じる危険性があります。

 

しかし「より若い患者は高齢者より血圧の下降を許容できますが、

 

若い人々でも、カルシウムチャンネル遮断薬が投与された患者でも

 

アジスロマイシンがよい選択となるだろう」とジュアリン氏は述べています。

 

 

薬に頼った高血圧の治療は、

 

素人では気づかないうちに

 

非常に危険な副作用を

 

思わぬところろに孕んでいますので御用心です

 

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